ホトケドジョウの繁殖調査だっ!
当館では毎年山梨県内の「ホトケドジョウ」の生息調査を行っております。 ホトケドジョウは近年全国的に行われている河川改修の影響により、隠れ家となる植物が生えづらい環境となったことでその数を減らし、全国各地で絶滅危惧種に指定されています。 年々生息地が減っていく中、今年も繁殖しているかを確認するのが調査の目的です 草むらをガサガサ。この瞬間が一番ワクワク...
View Article突然のリス
水族館の周りは自然が豊かなので、様々な野生動物に出会う事が出来ます。 先日の朝も、いつも通り開館作業で外池の周りを歩いている時に、 ふと横を見ると何やら動いているものを発見しました。 よく見てみると、尻尾が長く目がクリッとしていてとても可愛い「ニホンリス」でした。 すかさず携帯で撮影すると、走ったり木に登ってエサを食べたりと、様々な行動を観察する事が出来ました。 動画を撮影しながらだと限界が…...
View Article期間限定の卵の行方
以前のブログ『6月のマンスリー水槽』にてご紹介した「シュレーゲルアオガエル」の展示水槽内にあった卵塊(らんかい)ですが、先日無事にオタマジャクシが産まれました。 シュレーゲルアオガエルは田んぼの畔(田んぼの土手)の中の水際に産卵します。 オタマジャクシは産卵後7日ほどで白い泡の中で産まれ、梅雨時の雨によって泡が溶けて田んぼに流れ出す、という面白い仕組みをしています。...
View Article新たな〇〇が現れた!!
現在好評中の特別展「エビカニ合戦~ときどきヤドカリ~」から、今回は新しく展示した甲殻類をご紹介します。 その名を「ヤシガニ」と言い、特別ヤシの実を好んで食べるからヤシガニという訳ではなく、ヤシの実も割って食べてしまうほど強力なハサミを持っているからだと言われています。 名前にカニと付いていますが、分類上は「ヤドカリ」の仲間です。...
View Articleこれからは日曜日も!
毎週土曜日に行っているイベント「バックヤードツアー」ですが、 以前から日曜日にもバックヤードツアーを開催してほしいという声を沢山いただいたので、日曜日にも開催する事になりました。 バックヤードツアーでは、飼育スタッフから生き物や施設の解説を聞きながら水族館の裏側を探検する事が出来るイベントです。 飼育スタッフによって解説の内容が変わったり、季節によってバックヤードにいる生き物が変わったりするため、...
View Articleゲンゴロウ保育園だより その2
6月4日のブログで紹介した「ゲンゴロウ」の卵ですが、続々とふ化が始まっています。 あのインディカ米のような細長い卵の中には、緑色の羽が美しい成虫の姿からほど遠い、 独特な姿をした幼虫が入っていました。 ゲンゴロウの保育園だ 姿だけでなく、主食や摂餌方法も成虫とは大きく異なります。 フ化後の幼虫 成虫が主にカエルなどの死骸を食べる腐肉食性なのに対して、...
View Article水族館で稲作~館内で田植え~
5月21日(火)のブログにて「水族館で稲作~練習編~」で紹介した稲ですが、あれから順調に大きく成長したので次のステップに進みました。 今回は本番を想定して、室内で水槽を使った稲の発育試験を行っています。 試験水槽の隣には別株の稲を発泡スチロールにいれて少し前から育てていますが、すごい勢いで成長しています。どうやら今回のために用意した植物育成ライトが効いているみたいです。...
View Article7月マンスリー水槽
7月に入り川に釣りやバーベキューに行く機会が増えると思います。 安全に見える川の中にも、実は危険な生き物が潜んでいます。 今月のマンスリー水槽は、そんな川の危険な生き物「アカザ」です。 石の下に注目! この魚は日本固有種で、山梨県の川にも生息しています。 とても可愛らしい顔をしていますが、実は胸ビレと背ビレに毒を持っています。 毒棘にささると、ジクジクした痛みがあり、赤くなります。...
View Article日光浴の場所取り合戦
水族館1階の「岸辺の魚水槽」では「ミシシッピアカミミガメ」を2匹、「ニホンイシガメ」を1匹展示しています。 先日館内の見回りをしていたら、桟橋の上で3匹のカメが日光浴の場所の取り合いをしていました。 日光浴の場所取り合戦 よく観察していると、ミシシッピアカミミガメがニホンイシガメを押しのけて一番暖かい場所に陣取っていました。 ミシシッピアカミミガメはアメリカ原産の外来種としても知られ、...
View Articleアツアツな夫婦
最近は気温もかなり上がり、夏休みへのカウントダウンが始まったなと感じる日々です。 先日、閉館作業でさかな公園の奥の方までお客様がまだ残っていないか見回りをしていると、ある生き物に遭遇しました。 それは「マガモ」のペアです。 毎年今ぐらいの時期にさかな公園に来ているそうですが、同じペアかは分かりません。 オスは優雅に泳ぎ、メスは石の上で休んでいる姿を見る事が出来ました。...
View Article新体操選手
一日の作業を終えて暗い館内を見回りしていると、ある生き物が驚きの行動をしていました。 なんと、2階のおいしい水族館で展示している「モクズガニ」が倒立をしていました。 第2歩脚を水槽の仕切り板に差し込みうまくバランスを保っています。 この光景を見て思わず「どうして!」と叫んでしまいました。 毎日観察していても生き物達の意外な行動はなかなか見る事ができません。...
View Article【続報】ホトケドジョウの繁殖について
以前からブログでご紹介しているホトケドジョウの繁殖について、続報をご報告します。 最初の産卵から約3カ月が経ち、成長の早い稚魚は約3cmまで大きくなりました。 親のホトケドジョウと変わらない体色になってきて、稚魚の成長を実感しています。 成魚と同じく体の斑点が現れてきました。 まだプラスチックケースで飼育をしているのですが、 手狭になってきたのでそろそろ水槽に移動させようかと検討しています。...
View Article特別コラボ展💎
7月14日(水)から当館初の特別コラボ展“『生物×宝石』展”を開催しております。 コラボを受けてくださったのは、主にSNSで活動していて、宝石と融合させた作品を描かれている色鉛筆作家の安部祐一朗さんです。 なんと、今回のコラボ展のために富士の介など当館の象徴的な生き物と宝石を融合した描き下ろし作品を5作品描いてくださいました。...
View Articleヒメマスの超変身
今回は、当館で最も大きな水槽「二重回遊水槽」にて展示している「ヒメマス」に婚姻色が出始めましたのでご紹介します。 生き物の多くは季節の変化により繁殖のスイッチが入ります スイッチが入ることで、体色や体形が大きく変化する生き物もおり、特に繁殖期にのみ見られる特有の体色を婚姻色と呼びます。...
View Article貴重なサンショウウオ
当館では、今年貴重な両生類である「サンインサンショウウオ」の孵化・育成に成功しました。 「サンインサンショウウオ」は鳥取県や島根県、兵庫県などに生息しているサンショウウオですが、実は元々西日本に広く分布していた「カスミサンショウウオ」が、2019年に遺伝子などの違いで9種の新種として分類しなおされたうちの1種です。 4月頃に飼育ケース内で卵を発見し、 卵はコイル状をしていました...
View Article8月のマンスリー水槽
水族館のエントランスにはマンスリー水槽という展示があり、毎月テーマを決めて展示を行っています。 今月は栄養満点な夏野菜が名前についている生き物です。 「サビトマトガエル」というマダガスカルに生息している地表性のカエルの仲間で、名前から察せられるように体色が赤褐色をしています。 外敵に襲われるとトマトの様に体を膨らませる行動が見られます。...
View Article暑い夏に涼しい館内
8月になり、水族館がある忍野村は気温が高い日が続いています。 ただ標高が高いため、35℃を超える猛暑日は多くはないですが、 それでも野外はかなり暑く感じるので、熱中症対策を忘れないようにしないといけません。 ですが、水族館内は約12℃の富士山の地下水を飼育水として使用しているおかげで、 特に1階部分は水槽からの冷気でかなり涼しくなっています。 見た目から涼しげ...
View Article新パンフレット
8月から水族館のパンフレットが新しく生まれ変わりました。 以前のパンフレットよりも館内マップが大きくなり、水族館情報やイベント情報が分かりやすくなったことで、全体的に見やすくなりました。 今回私は、パンフレットの表紙と館内マップのイラストを手掛けています。...
View Articleゲンゴロウ保育園だより その3
7月5日のブログにて、希少生物「ゲンゴロウ」の幼虫の成長ぶりをご紹介しました。 狭すぎてお引越し 食欲旺盛な幼虫はその後どのように成長したのかというと、丸いプラカップに収まりきらないほどにまで大きく成長しました。 ゲンゴロウの幼虫は孵化をしてから2回の脱皮を経てサナギ、成虫へと変態を遂げます。...
View Article今年も開催!金魚すくい
早いもので8月も後半に差し掛かってしまいました。 現在土日限定の夏休みのイベント「夏の大金魚すくい」を開催しています。 こちらのイベントは金魚をすくうポイを2枚100円で参加することができます。 金魚を持ち帰る場合は1回300円でお持ち帰ることができます。(お持ち帰りいただける匹数には上限があります) お持ち帰りをされる方向けに当館手製の飼育マニュアルも一緒にお渡ししております。...
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