当館では毎年山梨県内の「ホトケドジョウ」の生息調査を行っております。
ホトケドジョウは近年全国的に行われている河川改修の影響により、隠れ家となる植物が生えづらい環境となったことでその数を減らし、全国各地で絶滅危惧種に指定されています。
年々生息地が減っていく中、今年も繁殖しているかを確認するのが調査の目的です

川岸に生えている植物の間に網を入れてガサガサしてみると、すぐにホトケドジョウが捕れました。

当館で飼育している個体よりも幾分か体色が暗く、どこか野性味のあるたくましさを感じました、

それだけでなく、数は少ないですが0.5~2cm前後のホトケドジョウの稚魚も確認でき、今年も無事に繁殖していることが分かり一安心しました。

他にもオイカワやアブラハヤ、ドジョウなどの魚、ヤゴ、流水性のゲンゴロウの仲間なども確認できました。
ホトケドジョウ含め、多種多様な生き物が暮らせる豊かな環境をこれからも調査し守っていきたいと思います。
飼育スタッフ 川野