水族館1階のモクズガニの水槽には、枯れ葉がたくさん入っているのをご存知でしょうか。
実はこの枯れ葉、水槽のレイアウトではなくモクズガニのエサなのです。
カニというと肉食のイメージがありますが、モクズガニや一部の淡水性のカニ類は、
水底に沈んだ枯れ葉や藻類などを好んで食べます。
水族館では、外池や公園の小川などに沈んでいる落ち葉を拾い集めてモクズガニの水槽へ入れています。
どうやらモクズガニたちには落ち葉の好みがあるようで、
大きくて丈夫な葉っぱよりも小さくて柔らかい葉っぱを選んで食べます。
そのため、落ち葉がまだ水槽内に残っているからと言って入れ替えを怠ることはできません。
食べられる葉っぱが見当たらないと、モクズガニはお腹がすいて自身のハサミ脚に生えている毛をむしって食べてしまいます。
いつでも好きな葉っぱが食べられるよう定期的に落ち葉の入れ替えを行うことがモクズガニの飼育では重要です。
飼育スタッフ 一見